2025年8月9日(土) 本校吹奏楽部員34名が第66回広島県吹奏楽コンクール高等学校A部門に出場しました。
今年度は定期演奏会でも披露させていただいた課題曲Ⅲ「マーチ メモリーズ・リフレイン」とアーノルド作曲の「ピータールー 序曲」を勝負曲として掲げました。今回の自由曲は顧問の石川先生が武田に着任されたときに中学1年生として入部してくれた現高校3年生部員の想いがこもった曲でもあり、難曲の一つではありますが、試行錯誤を重ねて武田ブラスなりのピータールーを作り上げてきました。
今年度もコンクール直前まで市外の施設で合宿を行い、慣れない環境の中で体調を崩してしまう部員もいましたが、数日間同じ部員と寝食を共にし、演奏だけでなく、身の回りの生活もしっかりと管理していくことで部員一人ひとりが演奏者としてだけではなく一人の人間としても成長する姿を見せてくれたように思います。実際、合宿終盤の演奏ではどの部員も自身に満ち溢れた表情で演奏をし、サポートで駆けつけてくれたOGの目に涙が浮かぶほどの演奏でした。
本番当日も合宿の疲れを一切見せず、過去一番のテンションで臨み「ステージが狭く感じた」と思えるほど堂々とした演奏を披露することが出来ました。
その結果は………銅賞。表彰式のアナウンスを聞いたときは驚きや悔しさに包まれていましたが、これまで多くの本番を経験してきた部員たちです。あたえられた結果に引きずられることなく、直後にいただく講評用紙を見て「何が足りないのか、何を求められているのか」を一生懸命考えている様子が見られました。結果に不満を持つのではなく、どうすれば認めてもらえるのかと切り替え上手なところも部員が人間として成長できているところのように感じました。
高校3年生の8名はこのコンクールが最後の大会となり、出演後のミーティングでは6年間、ないしは3年間の想いを熱く語ってくれました。その中には
「正直何度もやめようと思った。でも支えてくれる仲間がいたから、今日のような思いができた。」
「吹奏楽は中学で辞めるつもりだった。でも耳にするとやっぱりやりたくなるし、なによりも同じ中学校の後輩たちとコンクールに出られて本当に良かった。」
「自分のやり方でいいのかすごく不安だったけど、合宿で見えた後輩の姿が頼もしくて安心した」
などのやり切った言葉がたくさん出てきました。
この8名は来る月末の武田祭のステージが本当のラストステージです。是非、彼ら彼女らの最後の有志を目に焼き付けていただければと思います。
部員の体調管理や送迎に日々ご協力いただいております保護者の皆さまを始め、本校吹奏楽部の活動にご理解ご協力いただいております皆さまの温かい応援を糧に、まだまだレベルアップした武田ブラスサウンドをお届けするべく、夏以降も精進してまいります。
今後の吹奏楽部の活躍に是非ご期待ください!