2026年3月20日、セブ海外研修7日目は、ホテルのあるセブ市内から小型バン2台に分かれて約1時間半移動し、山間部にあるGAAS(ガース)村を訪れました。山道を進んだ先にあるこの集落は、都市部とは大きく異なる生活環境にあり、小学校が村に1校しかありません。また、セブ市内で見られるようなジプニーなどの公共交通機関もなく、人々の主な移動手段は徒歩かバイクです。子どもたちの中には、学校まで片道2時間をかけて通っている生徒もいるそうで、教育を受けることの重みについて改めて考えさせられました。
午前中は、地元の高校に通うバディの生徒たちと交流を行いました。まずは挨拶を交わした後、グループに分かれて小学校を訪問し、次いでバディの生徒の家庭を訪問させていただきました。1つのグループでは、バディが庭に実っていたパパイヤをその場でもいで振る舞ってくれました。採れたてのパパイヤはとても新鮮で、思ったほど甘くなく、日本で食べるものとはまた違った味わいでした。現地では、唐辛子を加えた酢をかけて食べることもあるそうで、フィリピンならではの食文化にも触れることができました。

その後は、村で大切に育てられている花畑を訪れました。GAAS村では花の栽培に力を入れており、育てた花を町で販売して生計を立てている方もいるそうです。整然と並べられた日本の花畑とはまた異なり、さまざまな花が所狭しと育てられており、生徒たちはバディの生徒たちと一緒に写真を撮りながら交流を深めていました。

午後は、翌日の活動に向けた準備を行いました。この地域では、経済的な理由や行政からの支援不足により、家庭に本がほとんどなく、学校にも児童・生徒の人数分の本が十分に揃っていないことが大きな課題となっています。そうした状況の中で、関西国際大学がクラウドファンディングによって設立した図書館があり、寄付された中古の本が蔵書されています。大きな集落に唯一の図書室です。
明日の活動では、その図書館をどのように活用し、これまで読書習慣のなかった小学生や中学生に「本を読む楽しさ」を伝えていくかが大きなテーマとなります。そのため今日は、バディの生徒たちと一緒に「どうすれば子どもたちが図書館を訪れ、本に親しむようになるか」についてディスカッションを行いました。3つのグループがそれぞれアイデアを出し合い、その後全体で共有しながら意見交換を行いました。武田の生徒たちは、フィリピンの高校生たちの高い英語力に刺激を受けながらも、臆することなく積極的に自分たちの考えを伝えていました。

活動の最後には、広場でみんなでダンスを楽しむ時間がありました。まず最初に、武田の生徒たちがよさこいソーランを披露しました。フィリピンの生徒たちにとっては初めて目にする踊りでしたが、ダンスが大好きな彼らはすぐに動きを覚え、一緒に楽しそうに踊っていました。その後はフィリピンの生徒たちがさまざまなダンスを披露してくれ、普段は少し恥ずかしがる生徒たちも、次第に輪の中に入り、笑顔で踊る姿が見られました。

明日は、いよいよ多くの小学生・中学生と一緒に活動を行う予定です。今日初めて出会ったバディの高校生たちとも、短い時間の中で非常に良い関係を築くことができました。これは、フィリピンの生徒たちの人懐っこさや温かさによるところも大きいですが、武田の生徒たち自身も、これまでの研修を通して異文化の中で人と関わり、友情を築いていく力を着実に身につけていることを感じさせる一日となりました。明日も、両者にとって実りある学びの時間になることを期待しています。



