2026年3月17日(火)海外研修4日目は、午前中に公立小学校を訪問し、日本文化紹介と給食ボランティア活動を行いました。不慣れな私たちをサポートするために普段からボランティアを行っている地元の高校生も参加してくれました。まずは高校生と自己紹介をしました。

訪問した小学校には、一般家庭の子どもたちに加え、経済的に厳しい環境にある家庭の児童も多く通っていると伺いました。今回お世話になっているコーディネーターの方が運営する団体は、こうした子どもたちに定期的に食事を提供する活動を行っており、本日はそのお手伝いをさせていただきました。
この日は全校児童1000人いるうちの低学年の生徒約250人分の食事を準備し、調理と配膳を行いました。調理場は空調設備がなく、火を使うこともあり非常に暑い環境でしたが、武田の生徒たちは積極的に動き、協力しながら一生懸命に食事作りに取り組んでいました。

食事の準備と並行して、別のグループは教室に入り、日本文化紹介を行いました。折り紙の体験や箸の使い方の指導を通して、小学生たちと交流を深めました。これまで交流してきたSOMの生徒とはまた異なり、小学生たちはとても元気で活発で、教室は終始賑やかな雰囲気に包まれました。


食事が完成すると、子どもたちは順番に配膳を受け取り、温かい食事を楽しんでいました。外国からの訪問者に興味を持ち、テンションが高くなる場面もありましたが、全体として和やかで温かい時間となりました。生徒たちにとっても、「食」を通じた支援の意義を実感する貴重な経験となりました。

午後はフィリピンの歴史を学ぶため、Museo Sugbo(ムセオ・スグボ)博物館を訪問しました。ここはかつてのスペイン統治時代の刑務所を改装して作られた博物館であり、フィリピンがスペイン、アメリカ、日本といった国々の統治を受けてきた歴史や、第二次世界大戦に関する内容について学びました。過去の歴史、とりわけ世界大戦中に日本がフィリピンの人々にしてしまった過ちを知ることは、大変辛くも、これから世界平和に貢献すべき私たちにとって非常に重要であり、その過去があったにも関わらず、現在これだけフィリピンの人々が日本を歓迎してくれることを考えさせられ、深い学びの機会となりました。
また、大航海時代にマゼラン一行が到達し、キリスト教が広まった経緯など、世界史で学んだ内容と現地の歴史がつながる場面もあり、理解を一層深めることができました。

その後は、スラムエリアを訪問する「魚市場スラムウォーク」を体験しました。主に漁師さんたちがクラスエリアで、コーディネーターの方の信頼関係のもと、実際に人々が生活している場所を訪れ、現地の暮らしを間近で見る機会をいただきました。衛生環境や住環境は厳しいものでしたが、その中でも人々は明るく、たくましく生活していました。

実際に訪問した家庭の一つでは、畳二畳未満の限られた空間に7人家族が暮らしているという現実を知りました。日本ではなかなか想像できない生活環境に触れ、生徒たちは多くのことを感じ、考えるきっかけを得ることができ
ました。
最後は地元のマーケットを訪れ、買い物を楽しみました。活気ある市場の雰囲気の中で、現地の人々の温かさやエネルギーを感じることができ、生徒たちにとっても印象的な時間となりました。
この日も、文化・社会・歴史と多方面にわたる学びを得ることができた、非常に充実した一日となりました。


