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[中学]Topics 【ESD&SDGs】 特色教育

【特色教育】中学校SDGs講義を実施しました

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913日(金) 中学SDGs講義を行いました。各SDGsのゴールが自分たちの探究してきた内容を詳しく説明してくださる先生を探し、講演していただきました。

 

SDGs No.1「貧困をなくそう」のゴールは、反貧困ネットワーク広島 秋田智佳子先生にお越しいただき、広島の貧困の状態について学びました。リーマンショック時に実際に行われていたカプセルサウナとの活動や、2009年から行われているシェルターの利用についてなど、実際に私たちの身の回りで起きている問題について伺いました。貧困に対して様々な制度があるにもかかわらず、「知らない・使いたくない」という理由で多くの人に活用されていない現実があること、何かしらの支援を行っても別の問題から正しく支援が行き届かない苦悩があることを学びました。いつ・誰がこのような支援が必要になってしまうかわからない現代社会において、自分自身が、周りの大切な人がそのような状態になった時に最初の一歩を素早く踏み切ることができるよう、私たちはこれからも幅広い情報を集めつつ、たくさんのことを学び続けていきたいです。

 

 

SDGs No.6「安全な水とトイレを世界中に」のゴールは、広島ユニセル協会の平田富樹先生に水とトイレを安全に使えない現状の説明をしていただきました。具体的な体験談(内戦状態の国、発展途上の国などの事情)をスライド、現地で使われている器具の展示などを交えて分かりやすく話していただいたので、生徒たちも真剣にメモを取りながら聞き入っていました。この講演で学んだことをグループ研究に活かすことができると感じる講演会でした。

 

 

SDGs No.8「働きがいも経済成長も」のゴールは、株式会社イズミ サステナビリティ推進部の浦辺敦子先生にお越しいただき、働くとはどういうことなのか、企業はどのような取り組みをしているのかということについて、具体的に分かりやすく説明していただきました。企業の役割として、働く場所を創り出すこと、一人一人の多様な働き方に応じた制度を充実し働きがいのある会社にすること、環境のことを考えながら経済成長を実現することがあると話していだたきました。生徒たちは「働く」ということには様々な面があり、様々な関係で社会や身近な生活と結びついているということを知ることができました。

 

 

SDGs No.10「人や国の不平等をなくそう」のゴールでは県立広島大学保健福祉学部の大下由美先生をお招きし、「偏見と差別についての改善方法」を講義していただきました。子どもたちがなりたい職業から男女の職業の差異、肢体不自由者の使用する福祉道具が実際に困っている人のためにつくられていない現状、フランスでは重い荷物を見ず知らずの人が運んでくれる文化的違いなどを通して教えていただきました。また各班が先生に送った事前の質問にもそれぞれ丁寧にお答えいただきました。

 

 

SDGs No.13「気候変動に具体的な対策を」のゴールは、志和にある“安芸の山里農園はなあふ”の森昭暢先生を講師としてお招きし、野菜と気候変動の関係について講義をしていただきました。今年も記録的な猛暑で、野菜の皮が固くなったり、大きくなりきらなかったり、つやがなくなってしまうという被害が出ているそうです。講義では、その野菜を通常野菜と見比べて実際に食べてみました。私たちが毎日食べている野菜は、どのような厳しい状況下でも生産者さんの努力と工夫によって市場に出回り、食卓を豊かにしてくれていることを実感する事ができました。

 

 

No.18「私たちと東広島市」のゴールでは、東広島市SDGs推進アドバイザーの清水祥平先生をお招きし、レゴブロックを使ったワークショップを開催しました。ワークショップのテーマは「こんな東広島市に住んでみたい」でした。言葉にしにくいことや、まとまらない考えもブロックを使って表現することで、気持ちや考えを整理し、言語化しやすくなる印象を受けました。

 

 

お忙しい中、講義をしていただきありがとうございました。10月にSDGsの予選発表、112日(土)に代表グループの発表となります。良い探究材料ができたと思います。

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