昨年度11月から現中2・3は貧困をなくそう(SDGs1)、安全な水とトイレを世界中に(SDGs6)、働きがいも経済成長も(SDGs8)、 人や国の不平等をなくそう(SDGs10)、 気候変動に具体的な対策を(SDGs13) の5つのゴールと本校独自の東広島とSDGsを合わせた6つについて、自分が興味あるゴールを選んで探究活動をしています。知識を広げるために生徒たちが選んだ社会見学先に行きました。
「貧困をなくそう」のグループは、広島市内にある日本赤十字社広島県支部にお邪魔し、日本赤十字社の海外における活動を紹介していただきました。アフリカなどの貧困が問題となっている地域に対するプロジェクトでは、貧困を直接解決するだけでなく、気候変動や紛争などの貧困の原因となる要因を取り除けるよう活動されていることが分かりました。学校に帰ってからは教員主催のワークショップを実施し、国家間の経済格差の要因を学びました。
「安全な水とトイレを世界中に」のグループは、緑井浄水場において「河川の水を浄化する流れについて」丁寧に説明していただきました。浄化設備の見学とまとめの映像を見た後、生徒からはたくさんの質問が出ました。事前学習の効果が発揮された場面でした。午後は、江波山気象館で気象についての知識を身に付けました。水は気象とは切り離せない大切な要素なので、気象の知識もSDGsに取り入れた発表をしてくれるのを楽しみにしています。
「働きがいも経済成長も」のグループは、午前中、サタケ広島本社を訪問し、精米機やその開発の歴史について学びました。さらに、仕事と家庭を両立する従業員の働き方改革に取り組んでいることも説明していただきました。昼食は鏡山公園でとりました。幼い頃の気持ちになって元気よく過ごしました。午後は広島空港でさまざまな種類の仕事があることをうかがいました。SDGsに関連する取り組みとして、持続可能な航空燃料SAFや駐車場の太陽光発電などについても説明していただきました。
「人や国の不平等をなくそう」では、広島県ユニセフ協会に行き、子どもの権利条約、各国の問題について学び、ワークショップ後に発表しました。そしてユニセフが紛争地域や途上国に実際に送っているものを見ました。その中で実際に自分達ができることを考えました。平和祈念資料館に行く途中、OGが学生ボランティアとして高校生に説明している様子を見ることができました。
「気候変動に具体的な対策を」のグループは、植物と気候変動の関係に興味を持ち、今回は果樹園に訪問させていただき、農園の見学や体験を行ってきました。桃を栽培されている阿部農園では、これから旬を迎える桃の袋がけ作業のお手伝いをさせていただきました。雨や虫を防ぐ袋がけはとても大切で、今後の生育に関係する重要な作業ということを聞き、緊張しながら丁寧に行いました。梅を栽培している満汐梅林では今季最後の収穫と梅ジャム作りを体験してきました。梅ジャムが短時間で美味しく完成できたのは本当に驚きました。天気も良く、青空と木々の緑に囲まれた中での体験学習は清々しくて、1日があっという間に楽しく過ぎていきました。
「東広島とSDGs」のグループは、株式会社さきしまのさきしま農園を訪問しました。代表取締役社長の近成一志様から直接農園を案内していただき、しいたけの栽培方法やSDGsに関連する取り組みについてお話を伺いました。また、生徒たちは実際にしいたけの収穫作業を体験し、生き生きとした表情で楽しみながら作業に取り組んでいました。農業体験終了後は「道の駅 湖畔の里 福富」に向かい、さきしまさんからいただいたしいたけを使ってBBQを楽しみました。生徒からは「ジューシーで美味しい」「こんな大きなしいたけを食べるのは初めてで美味しい」といった感想が寄せられました。
訪問先の皆様には、お忙しい中、資料の準備や説明をしていただきありがとうございました。今回の学びを生かし、これからもSDGsの達成のために頑張っていきたいと思います。