11月7日(火)3・4限目に、高校2学年のシンガポール修学旅行の事前学習として、武田とシンガポールをZoomでつないでオンラインでの研修を行いました。この学習は、修学旅行当日、現地でシンガポール国立大学の学生さんたちと、SDGsの見地に基づくシンガポールの課題解決を目的としたグループディスカッションを行うための大切な事前学習です。講師は現地でもお世話になるCLOラボ代表取締役社長 三井幹陽さんです。シンガポール在住の三井さんから、シンガポールについての情報をたくさんいただき、本番に向け国際的な視野を広げ見識を深めるきっかけをいただけたと思います。
プログラム
①講師の自己紹介
②オンラインクイズ(シンガポールについてどれくらい知っている?)
③シンガポールという国についてー「スマートシティシンガポール」
④シンガポールの3つの課題(ダイバーシティ、デジタル、サステナビリティ)
⑤質問質疑応答
シンガポールの国土は狭く、天然資源に恵まれているわけでもないですが、世界トップクラスの競争力をもつ国です。その根底には人を大切な資源と捉え、イノベーションを国が主導し国全体で取り組んでいることがあります。さらに将来に向けての明確なビジョンと実現させていくための強い政治的指導力があることを感じました。シンガポールは、国民がより意義のある充実した⽣活を送るため、企業が新たな機会をつかみ⽣産的になるため、そして国として想像できる以上の可能性を創り上げるため、現在は“スマートネーション”の実現に向けて取り組んでいるそうです。しかしその陰で、シンガポールには解決していくべき課題も多数あり、それらの一つずつに丁寧に取り組み早期に解決しているのが印象的でした。日本でも最近議論され始めた「ライドシェアリング」もすでに実施され、社会問題の解決につながっています。今日の事前学習を通じて感じたのは、シンガポールでは様々な事柄が緻密に計算・管理され、国としての課題発見への取り組みと課題解決のための取り組みの積み重ねが、シンガポールの国際競争力を高めていると感じました。
そのあとの質疑応答では、生徒からシンガポールについて質問が数多く出ました。三井さんはそれらの質問1つ1つを丁寧に取り上げ、シンガポールの社会の仕組みや社会問題と絡めて解説してくださいました。生徒たちは今回の事前学習の内容、シンガポールという国について果たしてどれくらい理解できたでしょうか・・・。
次回の事前学習は12/4。修学旅行出発の1週間前です。それまで今日の話や資料をもとに、シンガポールという国やSDGsについてもう少し学習してから望みたいと思います。