今年は広島でG7サミットが開かれます。そこで広島サミット県民会議が外務省との共催で、若者たちのG7サミットへの理解を深めるとともに、国際感覚やチャレンジ精神を養うということを目的に、国際舞台の第一線で活躍する現役の外務省職員を派遣するのがこのサミット塾の取り組みです。武田ではこの取り組みに応募したところ、外務省職員の方にG7サミットや外務省の仕事や役割等について説明を受ける機会を得られました。
3月14日(火)外務省から外務事務官 磯貝 茉莉衣様 にお越しいただき、講演と座談会を実施しました。講演では、普段は見えにくい外務省職員の仕事内容や、G7サミットの役割、そして広島でサミットを開催することの意義を話していただきました。一見、外交は華やかなイメージがありますが、私たちに見えないところでの様々な業務があったり、水面下でたくさんの人々が交渉に携わって成り立っているということを知ることができました。どの生徒も磯貝様のお話に真剣に耳を傾けており、新しい知識を身に付けることができたと同時に、近い将来の進路設計に対して大きなヒントを頂くことができたようです。
その後の座談会では、国際系の学部への進学希望の生徒や、将来SDGsの達成に貢献したいと考えている生徒16人が礒貝さんを囲んで、思い思いの質問をぶつけることができました。「外交官になるために高校生のうちにやっておいたほうが良いことは?」「法学部から外交官として活躍する道を選んだ理由は?」「英語以外にも話せる言語がないと外交官にはなれませんか?」など率直な質問がいくつも出ました。それらの質問に対して、一つひとつ真摯にお答えいただきました。特に、外交官になるための道筋は1つではないということが印象に残っていたようです。これまで縁遠い存在だった外交官の人と直接話ができることで、外交を身近なものとして感じることができたのではないでしょうか。そして生徒が悩んでいる進路選択の後押しをしていただけたように思います。
今回、このような貴重な機会を得られたことに大変感謝しています。
【生徒の感想(抜粋)】
外務省の仕事内容について知ることができたので良かったです。私たち日本の国民のために海外に向けて日本文化に関するイベントの準備開催を行ったり、海外の事件や災害に巻き込まれた日本人の保護など様々なことをしてくださっていることがわかりました。
5月にはG7広島サミットが開催されるので、ニュースをみてどんなことが話し合われ、どんな方向性になるのかを見てみようと思います。
お話を伺った中で、「好きなことを好きで終わらせるんじゃなく、それを極めて自分の武器にする」ということを言っておられ、それがとても心に残りました。(中略)また外交官という仕事に直結しているわけではありませんが、人生の先輩として進路について聞けたのが良かったです。