11月1日,第4回ICT×SDGs公開授業研修会を開催しました。コロナウイルスの影響のため,昨年度から参加者を広島県内に限定して開催しています。午前に6つの提案授業,午後は授業の批評会,SDGs・ICT二つの全体会という構成で行われました。
提案授業6つの主な内容です。
〇現代文 評論「おじいさんのランプ」 高2年2組
〇公民演習 「功利主義~幸福について考える」 高3年1・2組文系
〇数学Ⅰ 「データの分析」 高1年1・2組
〇理科 「密度」 中1年B組
〇英語表現Ⅰ 「Reseach Your Topic」 中2年
〇保健体育 「体つくり運動」 高1年3・4組
授業では,学びの形態や目標に合わせたiPadの様々なアプリが使われ,生徒が生き生きと学ぶ様子を見ていただくことができました。
午後からは二つの全体会です。全体会①「広げる 広がるSDGs」では,中学1年生で行った「SDGs教科横断型授業」の実践報告とSDGs研究会の活動報告を聞いていただきました。
授業のテーマは「気候変動」。国語・数学・理科・社会・英語がそれぞれの教科の独自性を生かしたアプローチを行うことにより,「気候変動」を多面的にとらえ,論理的思考力を伸ばすことを目的にしています。また,初めに,2030SDGsカードゲームを行ったことで,全ての教科をつなぐ,共通言語としてのSDGsの理解も深めます。授業の様子が動画で生き生きと紹介され,横断型授業の意義を感じていただけたのではないかと思います。SDGs研究会からは高校2年生2名の生徒がプレゼンを行い,研究会発足の経緯,現在までの生徒による企画や活動についてSDGsへの熱い思いをこめて語ってくれました。
全体会②「生徒から見たICT教育」では,ICT研究会の生徒3名が,委員会やクラブ活動でタブレットをどのように使っているか,アンケート結果をまとめたプレゼンを行ってくれました。文化部と運動部の使い方の特徴が明らかにされ,連絡のためのツールではなく,クラブや委員会の活動を創造的に前に進める使用例も紹介されました。
最後に,「sli.do」というアプリを使い,フロアの先生方からの「質問コーナー」が設けられました。先生方のスマホに入力された質問がその場でスクリーンに映し出され,担当者がその疑問に答える…といった,まさに即時的・双方向的なやりとりは,ICTの実践が進んでいる本校ならではです。
参加してくださった先生方には,ICTとSDGs,本校二つの特徴的な学びの現在を見ていただけたと思います。いただいたご感想を参考に,これからも生徒の学びが深まるような取り組みを行っていきたいと思います。ありがとうございました。