5月23日(土)に,シンガポールにあるナンヤン ポリテクニック(Nanyang Polytechnic)の学生さんとZoomを通して国際ディスカッションを行いました。Polytechnic(通称ポリテク)は日本ではなじみのない学校種ですが,日本における国立高等専門学校(高専)のような学校で,今回参加してくれた学生さんの専攻は看護,コンピュータサイエンス,分子生物学,工学,アニメーション,商学等,多岐に渡っていました。本校英語科教員Jodie(ジョディ)先生のお姉さんのJudy(ジュディ)先生が,ナンヤン ポリテクニックで日本語を教えておられるご縁で今回のイベントが実現できました。
今回はメンバーを入れ替えて2回ディスカッションを行いました。1回目では本校GSコースの2年生が参加し,2回目は事前に高校全体に募集をかけ,自発的に参加したメンバーが参加しました。
今回参加してくれたシンガポールの学生さんが日本語を学んでいるということもあり,まずはシンガポールの学生さんから日本語で質問され,それに対して武田の生徒が日本語で答えました。日本の高校生活の様子,高校生の間で流行っていること,日本のおすすめの場所,広島の名物等,たくさんの質問があり,日本や広島に対する関心の高さがうかがえました。
続いて武田の生徒が英語で質問し,それに対してシンガポールの学生さんが英語で答えてくれました。シンガポールは多民族国家であるため,出身国や宗教,言語について日本の生活ではなじみのない生活習慣について多くのことが学べました。
イスラム教の生徒さんは,今月はラマダン月(断食月)でちょうど本日がラマダンの最終日ということで,断食明けに食べるチキンライスが楽しみだと話してくれました。また,どの生徒さんも複数の言語が話せるようで,中には6つの言語を話せる人もいました。
最後に現在世界中で猛威を振るっているcovid-19についても両国での取り組みの比較を行いました。シンガポールではロックダウンの規制がかけられており,マスクをせずに外出したり,ソーシャルディスタンス順守しなければ罰金が科せられるということや,ナンヤン ポリテクニックでは10月までオンライン授業の予定であることを知り,日本に比べて厳格な対策を実施している印象を受けました。
今回の取り組みも両国の生徒にとって非常に有意義な時間となりました。引き続き,あらゆる可能性を探りながら,国際理解教育の促進,ひいては国際人の育成に取り組んでいきます。
Ms. Jodie’s comment:
Singapore is a leading Asian country, but we don’t know much about it. Through these discussions, we have got to meet Singaporeans of different ethnicity. Singaporean students are multilinguals. One student even mentioned he can speak 6 languages, that is something beyond our imagination. We were surprised Singaporean students can speak fluent Japanese. They even have perfect understandings on our Japanese conversations. We asked questions about the harsh fine system in Singapore. We can’t stop laughing knowing that Singapore even has fine on people who are not flushing the public toliets after use. Singapore has social ambassadors going around the streets arresting people who are not following the social distance rule. These are some ideas unthinkable in Japan. But I believe these are some measures keeping Singapore safe. We really enjoyed the discussions. We learnt so much!! Nanyang Polytechic, thanks for giving us such a valuable experience to know about Singapore. Please come to visit Takeda someday!!
ジョディ先生からの言葉:
シンガポールはアジアをリードする国ですが、私たちはこの国についてあまり知りません。今回の議論を通して、私たちは異なる民族のシンガポール人に出会うことができました。シンガポールの学生は多言語話者です。ある学生は彼が6つの言語を話すことができるとさえ言っていました、それは私たちの想像を超えるものです。シンガポールの学生が流暢な日本語を話せることにも驚きました。彼らは私たちの日本語の会話についても完全に理解しています。シンガポールの厳しい制度について質問しました。例えば,使用後に公衆トイレを流していない人々にさえ政府が罰金を科していることを知って思わず笑ってしまいました。シンガポールには、ソーシャルディスタンスのルールに従わない人々を逮捕するために,通りを回る社会特使もいます。これらは日本では考えられない発想です。しかし、これらはシンガポールを安全に保つための対策だと思います。議論は本当に楽しいものでした。私たちはたくさん学ぶことができました!! Nanyang Polytechicの皆さん、シンガポールについて知る貴重な経験をありがとうございました。いつか武田に遊びに来てください!!