12月14日（金）に外務省主催のアジア大洋州諸国及び地域との間の青少年交流事業「JENESYS2018」で、マカオから高校生23名が来校しました。到着後歓迎会は竹村校長・訪日団代表の挨拶で始まり，マカオの生徒たちはバディーとなる本校1年生と対面しました。

　

1時間目の武道体験では，マカオの生徒たちは柔道部の技についての説明を聞き，柔道部の生徒相手に投げ技や寝技などを試しました。人を投げ飛ばすことには若干の戸惑いがあったようですが，みんな笑顔で楽しんでくれました。

　

2時間目は美術室で日本が世界に誇るアニメを題材にデザイン体験をしてもらいました。好きなアニメキャラクターを選んで，布製バッグにそのデザインを転写・着色しオリジナルバッグを作成しました。（訪日のいいお土産になったでしょう）

　

 

　

3時間目は家庭科体験で，和紙を使った箸袋作成と今が旬の和菓子「栗きんとん」作りに挑戦してもらいました。茶華道部の生徒たちが点てた抹茶と作った栗きんとんを一緒に味わっていただき，茶道の心に触れてもらえたと思います。

　

 

　

4時間目は，英語の授業として1年4組の生徒たちと「お見合い回転寿司」スタイルの自己紹介アイスブレーキングを英語で行いました。参加者は皆わいわいがやがやと笑顔で自己紹介をしながら，新しい出会いを楽しんでくれました。

　

 

　

昼食は日本の学食定番の「カレーライス・うどん・小鉢料理」のセットをご用意し，日本の高校生気分を楽しんでもらいました。午後の授業では5グルーブに別れて「マカオ」の文化を紹介してもらう交流会を食堂で開催しました。マカオの生徒たちがそれぞれ，「マカオの美術や音楽・ダンス」「観光スポット」「グルメ」「マカオの様々なイベント」「マカオの世界一」についてパワーポイントで紹介してくれました。来年修学旅行でマカオを訪問する本校生徒たちにとって絶好の事前学習にもなり，マカオに対する親近感も一層持つことができました。

　

6時間目は1年5組生徒が加わり，SDGs達成についてのディスカッションを開催しました。世界にある諸問題の現状をクイズを通じて確認し，これらの解決に向けて各グループで議論を進めていきました。世界の若者がSDGsについて共通認識を持つことは非常に意義あることですから，今度はマカオでの修学旅行でSDGsの高校生会議が開催できれば最高です！

　

放課後は，校内清掃体験や部活体験といったマカオの学校にはない学校生活を体験してもらいました。一番人気だった部活は「剣道」で，次に「美術」「ダンス」「吹奏楽」が続きました。「バドミントン」や「野球」，「柔道」，「陸上競技」にもチャレンジした生徒もいました。ダンスに参加したマカオの生徒たちはとてもダンスが上手く，武田の生徒が驚いていました。

 

たった1日という短い時間での交流でしたが，マカオの生徒も武田の生徒も新しい友情を育み，来年12月の修学旅行での再会を約束していました。受け入れ担当の外務省をはじめ日中友好会館総合交流部職員の皆様並びに引率の先生方，素晴らしい交流の機会をいただき心より感謝申し上げます。今回の交流をきっかけに，早速マカオへ短期留学を計画する武田生も現れ，早くも国際交流の成果が形となってきました。今回の絆がますます大きくなることを心より願っています。

 

帰国前にマカオの生徒さんたちから寄せられた感想の一部です。

・言葉の壁があっても、バディがよく準備してきてくれたことと彼女の優しさを大いに感じた。修学旅行で澳門にきてくれたときは、是非再会したいと思う。

・学生全員がiPadを駆使しており先進的な指導モデルと設備、世界とリンクしたカリキュラム内容を実感した。こうしたことは学生の興味・関心を更に掘り下げることを可能にすると思った。

・家庭科の授業があること、ほとんどの高校生がお弁当を持っていることに驚いた。部活動もバラエティに富んでおり、今回の体験で日本と澳門の違いを学び、視野が大きく広がった。

・まるまる1日日本の高校生活が体験でき、本当に温かく迎えてくれた。陸上部体験では山の中を走ったが、団体行動や協調性、精神性を重視する練習方法は澳門と大いに異なっていた。

・日本の高校生が自分たちで教室をきれいに掃除していたことが印象に残った。普段どうやって校内のトイレを掃除しているか教えてくれ、私たちも学ぶ必要があると思った。

・（自己紹介アイスブレーキングで）武田高校の生徒に何か嫌いなことがあるかと聞いたところ、皆が嫌いなことはないと一律に答えたことが一番印象に残った。どんなことでも厭わない姿勢を感じた。

・武田高校での交流を通じ、見聞が広がり、日本に留学したいという気持ちが更に深まった。