「やさしい日本語」で心をつなぐ! HLA日本語学校の留学生との交流授業を実施しました
2026年10月15日(木)、3・4時間目に本校食堂において、HLA日本語学校の留学生の皆さんをお招きし、高校3年3組・4組の生徒が「やさしい日本語」を活用した交流授業を行いました。
今回の交流は、「論理国語」と「総合的な探究の時間」での学びを実践につなげることを目的としたものです。
先月、生徒たちは広島国際センターで外国人への日本語教育に携わっておられる日本語教師の岡田先生から「やさしい日本語」についてご講義いただきました。その後、論理国語の授業で理解を深め、相手にとって分かりやすい日本語とは何かを考えてきました。
今回はその実践編として、生徒たちが自ら企画したアクティビティに加え、総合的な探究の時間に各自の希望進路に関連して収集した新聞記事を「やさしい日本語」で伝える活動に挑戦しました。
多文化共生が進む東広島市
交流の冒頭では、東広島市の若村様から、東広島市における外国人住民の現状についてお話をいただきました。
最新の人口統計によると、東広島市の総人口に占める外国人住民の割合は、広島県内では大崎上島町に次ぐ第2位、中国・四国地方では第3位となっているそうです。
外国人住民が身近な存在となっている地域社会において、相手の日本語能力に配慮し、分かりやすく伝える「やさしい日本語」の重要性を改めて実感する機会となりました。

生徒が企画した自己紹介ビンゴで大盛り上がり!
まずは、お互いを知るための自己紹介からスタートしました。
武田高校の生徒たちは、漢字にはふりがなをつけるなど、これまで学んできた「やさしい日本語」を意識しながらコミュニケーションを図りました。
続いて、生徒たちが企画したアイスブレイク「自己紹介ビンゴ」を実施しました。
「広島の観光地といえば?」「今日の朝ごはんは何を食べましたか?」「今、行ってみたい日本の都道府県はどこですか?」など、身近で答えやすいお題をもとに、しばらく考えたのちに一斉に答えをチーム内で発表しあい、答えが一致したらメンバーの名前に丸をつけていくゲームです。
全部で6回のゲームを行い、会場は終始、笑顔と歓声に包まれました。初対面の緊張もすっかりほぐれ、自然と会話が弾む様子が見られました。

新聞記事を「やさしい日本語」に! 学びを実践する挑戦
交流の後半では、総合的な探究の時間に取り組んできた新聞記事の活用に挑戦しました。
生徒たちは、それぞれが希望する進路や関心のある分野に関連した新聞記事を選び、留学生の皆さんにも理解しやすい「やさしい日本語」に書き換えて準備しました。
実際に留学生の皆さんに記事を読んでいただき、内容が正しく伝わるか、どのような表現が理解しにくいかなどについて、直接フィードバックをいただきました。
普段何気なく使っている言葉でも、日本語を学ぶ外国人の方にとっては難しい場合があります。今回の活動は、「自分が伝えたつもり」ではなく、「相手に正しく伝わったか」を確かめる貴重な機会となりました。
相手の立場に立って言葉を選び、伝え方を工夫することの大切さを、生徒たちは実際のコミュニケーションを通して学ぶことができました。

「TKD QUEST=武田クエスト」で校内探検! 学食でも交流
最後のアクティビティは、生徒たちが企画した「武田クエスト」です。
留学生の皆さんを案内しながら校内を巡り、日本の学校生活や本校の施設について紹介しました。
そして交流授業終了後には、全員で学生食堂へ移動し、昼食をともにしました。日本の学生食堂を体験することも目的の一つであり、武田生が券売機の使い方を丁寧に教えていました。
どのテーブルでも会話が弾み、中には自分で作った料理をシェアしてくださるグループもありました。
わずか数時間の交流でしたが、食事を終える頃にはすっかり打ち解け、国籍や言語の違いを越えて親しく交流する姿が印象的でした。
また、今回はHLA日本語学校の引率教員として、本校卒業生の満田加弥先生も来校してくださいました。卒業生がこのような形で母校に戻り、国際交流の架け橋となってくださったことも、大変うれしい出来事でした。


教室での学びを、社会で生きる力へ
今回参加してくださったHLA日本語学校の留学生の皆さんは、日本語を習得した後、日本の大学や専門学校への進学、さらには日本での就職を希望されているそうです。
今回の出会いを一度きりの交流で終わらせるのではなく、今後も交流を重ね、より深い友情や相互理解へと発展させていければと願っています。
今回の活動では、論理国語で学んだ「相手に伝わる言葉の使い方」と、総合的な探究の時間で培ってきた「社会の課題に目を向け、自ら考え、発信する力」を、実際の国際交流の場で生かすことができました。
学んだ知識を、実際に使ってみる。そして、相手からの反応をもとに自分の学びを振り返り、さらに深めていく。 こうした経験こそが、教室での学びを社会で生きる力へと変えていくのだと考えています。
武田中学校高等学校では、これからも授業で知識を身につけるだけでなく、その学びを実社会で実践できる機会を積極的に創出していきます。
そして、実践的な国際交流を通して、多様な文化や価値観を尊重し、世界の人々と協働できる国際人の育成に努めてまいります。
最後になりましたが、今回の交流にご協力いただいたHLA日本語学校の留学生・先生方、東広島市の若村様、そして事前学習でご指導いただいた広島国際センターの岡田先生に、心より感謝申し上げます。



