3日目は、午前中に福井県立大学 永平寺キャンパスを訪問し、午後は原子力発電や電気について体験的に学べる学習施設「あっとほーむ」を見学しました。
福井県立大学では、はじめに恐竜学部の職員の方によるキャンパスツアーを行っていただきました。ツアーの途中では恐竜学部の研究室にも案内していただき、世界的に活躍されている恐竜研究者の先生方や大学院生から、研究内容や分析機器について直接ご説明いただきました。
中でも印象的だったのは、発掘された化石を傷つけることなく内部構造を解析できる専用CTスキャナーです。この装置により得られたデータをもとに、3Dプリンターで復元された実物大の恐竜の脳を実際に見せていただき、生徒たちは最先端の研究技術に強い関心を示していました。

キャンパスツアーの後は、恐竜学部の大山先生による特別講義が行われました。大山先生は昆虫化石を専門に研究されており、化石研究の奥深さや研究の魅力について、非常に興味深いお話をしていただきました。今年4月に開設された恐竜学部は注目度も高く、学生の皆さんが熱心に学びに取り組んでいる様子が印象的でした。今回の参加者の中から、将来この恐竜学部を志す生徒が現れることを期待しています。


午後は、原子力発電や電気について体験を通して学ぶ学習施設**「あっとほーむ」**を訪問しました。福井県は全国で最も多くの原子力発電所を有しており、その発電量は関西全域の約4分の1の電力を支えているとのことです。職員の方が模型や映像を用いて、原子力発電の仕組みを分かりやすく説明してくださいました。

その後は、電気に関するさまざまな体験型アミューズメントを通して、発電や電気の性質について楽しみながら学びました。短い時間ではありましたが、化学・物理分野への理解を深める貴重な学習の機会となりました。

今回のフィールドトリップも、自然の事物・現象に直接触れることのできる、大変価値ある学習の旅となりました。これらの体験が、今後の学習意欲の向上や進路選択に良い影響を与えることを期待しています。
武田中学校高等学校は、これからも教室での学びにとどまらない、本物に触れる学習環境を提供し続けてまいります。


