2025年7月8日(火) 11日(金)
広島国際センターが主催する、海外在住の中学生が日本文化を体験する国際交流プログラムの一環として、武田中学校に4名の研修員が来校し、授業体験や生徒との交流を行いました。
このプログラムに先立ち、武田中学校では交流に参加する生徒を募集したところ、わずか1日で定員を超える申し込みがあり、生徒たちの国際交流への関心と意欲の高さにまず驚かされました。
今回はアメリカの中学校に通う3名とイタリアの学校に通う1名の計4名が来校しました。まず日本の「学食」を体験し、武田中の生徒が食券の購入方法やメニューを説明しました。訪問生たちはうどんやカツカレーといったメニューを選び、「現地と比べて美味しい!」と大絶賛でした。食後には時間を活用して、少人数グループに分かれ、英語と日本語を交えながら互いに質問し合う交流を楽しみました。
授業体験では、5時間目に中学1年生の数学(一次関数)、6時間目は中学2年生の美術(ストップモーション動画の制作)、7時間目は中3の体育(パルクール体験)に参加しました。いずれの授業も母国とは異なるスタイルで新鮮だったようで、「どれも楽しく刺激的だった」との前向きな声が聞かれました。
その後、日本特有の「掃除の時間」も体験し、放課後には希望者の生徒たちとディスカッション活動を実施しました。事前に武田中の生徒から寄せられた「アメリカやイタリアの学校生活に関する質問」に基づき、4名の研修員はプレゼンテーションを準備してくれており、活発な意見交換が行われました。ディスカッションは大いに盛り上がり、時間が経つのも忘れるほどでした。
また、7月11日(金)の夕方には、西条駅北側にある御建神社の夏祭りにも参加しました。夜店での買い物をサポートしながら一緒に過ごす中で、30分ごとに「英語しばり」「日本語しばり」のルールを設け、互いの学習言語でのコミュニケーションに挑戦しました。お祭りのにぎやかな雰囲気の中で、言葉を超えたつながりを深めることができました。
今回の経験を通じて、生徒たちは国際的な視野を広げ、言語だけでなく文化や価値観の違いを肌で感じることができました。今後もこうした機会を積極的に提供し、未来の国際人を育む土壌を築いていきたいと考えています。