8月10日(土) 本校吹奏楽部が広島文化学園HBGホールにて行われた第65回広島県吹奏楽コンクール高等学校A部門に出場しました。
今年度は夏田鐘甲さんの「吹奏楽のためのファンタジー」を自由曲に携え、33名で夏の大舞台に挑みました。
年度替わりより前にこの曲に取り組んではいましたが、複雑な和音とテンポや拍子の目まぐるしい移り変わりに大苦戦しておりました。また今年度は楽器未経験の新入部員も多く、その中には曲を仕上げることやコンクールのステージに立つことの難しさを抱えている部員も多かったように感じます。
しかし、これまで経験してきた演奏会の舞台や直前の校外合宿で部員同士が少しずつ曲と向き合い、自分自身にできることを見つけそれをクリアしていくことで不安の表情が少しずつ希望に変わっている様子が見られました。
結果は惜しくも銅賞受賞となり、昨年度よりも賞を1つ落としてしまう結果となりました。本番のステージに圧倒されて思うような実力が出せず悔しがる部員もいましたが、最後のミーティングではこれから前を向いてまた1から作り直す意志が感じられました。高校3年生の部員はこれが最後の大会となりましたが、最後はそれぞれの想いを清々しく後輩たちに伝えていました。
ステージ上では演奏が全てではありますが、直前の合宿も踏まえ、楽器の搬出入作業などステージ以外の面においては、新入生はただがむしゃらに、上級生は指示を出すことで下級生のサポートを行い、効率よく一丸となって行うことができている様子は本校吹奏楽部の最大の魅力の1つではないかと思います。またこの日は県内外から多くのOGが運搬補助員として駆けつけてくれ、自分たちがしてもらったように後輩たちが気持ちよくコンクールを終えるお手伝いを炎天下の中すすんで行ってくれました。
「音楽だけ上手ければそれで良い」という考えではなく、「何事も一生懸命に取り組む」という気持ちを持つ部員たちの魅力を活かし、今後も素敵な音楽を皆様にお届けできればと思います。引き続き変わらぬ温かい応援のほどよろしくお願いいたします。