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【GSコース】GS2年生 特別平和学習

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2023年12月15日(金) Global Studies Course(GSコース)は広島市内に出向き、特別平和学習を行いました。

最初は広島赤十字原爆病院にあるメモリアルパークを訪れました。ここには原爆の爆風で歪んだ大きな窓枠や、原爆の衝撃で吹き飛ばされたガラスが突き刺さった壁がそのまま保存されています。またこちらにはマルセル・ジュノー博士の功績を讃える石碑もあります。マルセル・ジュノー博士はスイス出身の医師で終戦直後に15トンもの医薬品を持って広島に来られ被害の調査と治療を行われました。ジュノー博士により救われた被災者は、数万人とも言われています。スイス出身の留学生マイヤもいることからより身近に感じることができました。

続いて本川小学校平和資料館に行きました。広島市内の小学校では最初の鉄筋コンクリートで作られており倒壊は免れたものの、爆心地から410mの至近距離であったため、児童400人、教職員10名の方が犠牲になったとのことでした。爆風によって吹き飛ばされた扉や黒焦げになった配電盤等が当時の爆風や熱線の激しさを物語っていました。

最後は本日のメインイベントである森重昭さん、佳代子さんご夫妻にご講演いただきました。2016年米国オバマ元大統領が広島訪問時にハグされた映像を見たことがある方も多いかもしれません。

(東京新聞より転載)

森重昭さんは8歳の時に爆心地から2.5km離れた橋の上でご友人3人と歩いている際に被爆され、非常に大変な状況にあわれました。森さんは原爆で亡くなられた12名のアメリカ軍の方について生涯をかけて調査され、そのご遺族ををアメリカで探し、その12名が日本でどのような最期を迎えたのかを伝えられるという活動をされて来られました。いち市民の森さんは全ての調査を自力で行われたので、そのご苦労はとてつもないものだったと拝察します。事前学習でアメリカの映画会社が作成した森さんの活動のドキュメンタリーを鑑賞し、アメリカのご遺族が森さんに心から感謝されている姿を見て、森さんの活動の価値を学びました。ご講演を通して生徒は戦争の悲惨さを改めて学び、誰かのために生きるという生き方も学ぶことができました。

最後は森佳代子さんが記念碑巡りをしながら解説をしてくださいました。昨年もこのクラスは記念碑について研究を行いましたが、新しい学びが多く、生徒たちは熱心に話を聞き積極的に質問をさせていただきました。

「世界が平和になるように頑張ってください」という言葉と、「なかなか結果が出ずに誰にも認められなかったり、諦めそうになっても、こつこつ頑張っていればやがて花が開きます」という愛に溢れたメッセージをいただきました。

これからもGSコースは独自の平和教育を展開していき、世界平和の実現に貢献できる人材育成を目指します。

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