本年度中学校では総合学習で、SDGs17のゴールの内、「3.すべての人に健康と福祉を」、「4.質の高い教育をみんなに」、「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、「12.つくる責任つかう責任」、「15.陸の豊かさを守ろう」、「17.パートナーシップで目標を達成しよう」について中1から中3が縦割り班で探求しています。この度は大学の先生のご協力の下、専門的なお話とワークショップを交えながら行ってもらいました。
「3.すべての人に健康と福祉を」では、6月の社会見学でお世話になった広島文化学園大学の加地信幸教授をお招きして、パラスポーツの講義と体験を受けました。前回学んだアダプテッドスポーツとの違いを確認しながら、運動をサポートする立場に必要なスキルやサポートされる立場の感じ方など、分かりやすく説明を受けました。また、自作された様々な器具を体験させてもらい、ほんの少しの動きが運動機能や感情起伏に大きく関わることを体感させていただきました。
「4.質の高い教育をみんなに」では、広島大学の永田忠道先生をお招きして、教育に関する問題に取り組む姿勢や解決方法について講義をしていただきました。武田中学校高等学校はユネスコスクールに認定されており、ユネスコ憲章に則って活動を行い、情報や体験を分かち合い 、世界に発信していかなくてはならない使命があることを話していただきました。班別での話し合いも行い、発表をしました。先生からは、各班のテーマに沿ったアドバイスをいただきました。
「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」では、広島大学の市川先生にお招きして、講義をしていただきました。エネルギーに関する様々な課題の中でも、特にカーボンニュートラルに注目し、CO2の排出を0にするためには再生可能エネルギーの活用に加え、水素エネルギーの活用など、複数の方策を同時にすすめることが重要だと学びました。
「12.つくる責任つかう責任」のグループでは、県立広島大学の吉川成美先生をお招きし、エシカル消費や海洋ゴミについてお話をしていただきました。人と人との繋がりを意識したエシカル消費の重要性や海洋にあふれているプラスチックゴミの危険性、消費者が前向きに取り組めるエコ活動などについて、ワークショップを取り入れながら、分かりやすく講義をしていただきました。生徒もメモを取りながら意欲的に聞いており、非常に有意義な時間となりました。
「15.陸の豊かさを守ろう」では、広島大学の山田俊弘先生をお招きして、生物の生態系に関する問題に取り組む姿勢や解決方法について講義をしていただきました。外来種を駆除すべきなのか、どうなのか正解は無く、しかしどうあるべきなのか考えることが大切だということを学びました。また絶滅危惧種についてもお話を伺い、班別での話し合いも行い、発表をしました。
「17.パートナーシップで目標を達成しよう」では、広島大学の片柳真理先生をお招きして、旧ユーゴスラビアの歴史を通して、内戦の因果関係を考えながら、その後どのように平和構築がなされていったのかを学びました。その中で平和のためのビジネス(Business of Peace)があることを知りました。また、人と繋がる、つながりを支える、地球の裏側とも繋がる事の重要性を学びました。
2時間の講義で多くの知識やSDGsの解決策を学ぶことができました。10月にはこのⅠ年間の研究成果の発表会を行います。生徒の探究に携わっていただいた先生方ありがとうございました。