３月10日(木)に，United Nations Institute for Training and Research = UNITAR = 国連訓練調査研究所で専門家としてお勤めされている，アフガニスタン出身のShamsulhadi Shams博士にオンラインでご講演頂きました。

インターアクトクラブではクラブの一大イベントとして毎年異文化理解フォーラムを開催しており、今回はアフガニスタンに焦点をあて、当国の歴史や文化について調べ発表する準備を進めています。今回はインターネットからは知り得ない情報や考え方を教えていただきたいという希望から実現しました。

Shamsさんは国連の専門家として平和構築にご尽力されておられる立場にも関わらず，大変フランクに生徒たちの質問に答えてくださいました。アフガニスタンには、家族やコミュニティの中でお金や支援を必要としている人や家庭があればみんなで支える「相互扶助」の伝統文化があるということを教えて頂きました。また，Give and Takeの文化についてもアフガニスタンの素敵な文化であることを教えて頂きました。お金を稼いでいる人は稼ぎのいくらかを貧しい人に与え、教育を受けた人は受けられない人に教えるというようなことが習慣としてあるそうです。人間関係が希薄になりつつある昨今、我々自身を見つめ直すべきだと思わされました。

生徒たちからは，イスラム教が大部分を占めるアフガニスタンの中高生の恋愛事情、年中行事、観光地等についての質問がなされ、その1つ1つに丁寧に答えてくださり大変興味深かったです。

そして最後に「教育」と「コミュニケーション」がいかに大切かについてお話しくださいました。ご自身が大変な苦労をされて学を高めて未来を切り開かれた方の言葉には重みがあり、生徒たちはしっかりと受け止めてくれたことでしょう。

これからも私たちは世界各国の先生方から学ばせていただきます。