8月7日(土),インターアクトクラブは数年前より参加させていただいている広島女学院高校主催のピースフォーラムに参加させていただきました。昨年はコロナ禍の影響で中止となりましたが,今年は女学院高校さんのご尽力のお陰でオンラインでの開催されることとなりました。東は東京から南は沖縄まで8つの高校から120名以上の高校生が参加しました。
最初にゲストスピーカーのピーターソン・ひろみ先生から講演いただきました。先生のご家族は被爆され,先生ご自身は被爆二世にあたられ,これまで平和教育に携わってこられました。ハワイで30年間日本語教師としてお勤めされ,アメリカの中高生用日本語テキストを出版し,その著作料を全額寄付し,12年間毎年ハワイの高校生と学校の先生を広島に送り,ヒロシマや原爆について学ぶ機会を作ってこられました。我々は唯一の被爆国として被害者の意識のみを持ちがちですが,アメリカ人の原爆に対する考え方の違いや,戦時中に日本が占領していたアジア諸国の人々の日本に対する考え方などもお話しいただき,違った角度で戦争について考えさせられました。先生からは様々なメッセージが送られましたが,「何もしなければ,何も変わらない」「自分に何ができるのかを考えて何か行動する人になってください」という言葉を大切にしていきたいです。
今年は『コロナ禍で高校生が平和のためにできること』というテーマのもと,参加各校が昨年から平和に関して取り組んできたことをまとめて動画にし,事前に視聴しておき,当日各校が混合のグループを作り動画に対して質問をするというアクティビティをしました。どこのグループも最初こそ緊張気味でしたが,話し合いがだんだん活発になった頃にタイプアップとなりました。そして各グループで出た意見を全体で共有しました。
「これからも継続的に交流していきましょう」「SNSを活用し,平和のメッセージを日本国内外に発信していきましょう」といった前向きで,現代の高校生らしい発言が多く聞くことができ,われわれ武田中学校高等学校インターアクトクラブも全国の仲間とともに引き続き平和な世界の実現に向けて活動していきたいと思います。