5月7日(金)放課後のクラブ活動に,以前より様々な活動を通して交流を持たせていただいてきた平田花さんとそのお母さまの平田美和子さん,そして平田さんと一緒に共生社会の実現を目指した活動を行われている4名の計6名が来校され,“勝敗を決めない”カードゲーム「黙示伝授」を体験させていただきました。花さんと美和子さんは3年前に本校で「命の学習講演会」において,花さんのご自身のことに基づいてインクルージョンについてお話くださいました。
※インクルージョン:所属する地域社会や組織で受け入れられ、認められていると実感できる状態
ゲームと聞くと勝ち負けを決めがちですが,勝ち負けを競わないゲームと聞き,イメージができませんでした。「黙示伝授」は1チーム4人で構成して,それぞれが船のオーナーとなります。4隻の船がそれぞれゲーム開始時に獲得したいカードの枚数を決めておき,ゲームをしながらカードを獲得していき,最終的に全員が各自設定したカードを獲得できていればチーム全体でミッションクリアになります。ゲームにはトランプカードが使われ,図柄や数字にやや複雑なルールがあり慣れるまで時間がかかりました。ゲームの最中はチームメイトとの相談することはせずに,アイコンタクトだけでコミュニケ―ションをはかることも難しかったです。自分だけが目的を達成してもチーム全体でのクリアとはならないので,常に自分とチームメイトのことを考えながらゲームを進行することがこのゲームの核となっており,仲間との「調和」と「自己肯定感」の向上を体験することができました。今後も花さんをはじめ,様々な人との交流を通じて学ばせていただきたいです。