8月30日(金)に広島国際大学藤田記念講堂をお借りして,平成25年度芸術鑑賞会を実施しました。今年は久しぶりに広島交響楽団(指揮:直井大輔)をお招きしてクラシカル・ミュージックの鑑賞でした。
ドヴォルザークのスラヴ舞曲第1番で幕開けし,バイオリン,ビオラ,チェロ,コントラバスなどの弦楽器の紹介がありました。つぎに,早川正昭のバロック風「日本の四季」より,夏:”我は海の子” の演奏でした。昔からよく知っている日本の童謡が,趣向を変えたバロック調で奏でられました。
続いて,管楽器の紹介があり,ピッコロからチューバまでがそれぞれの特徴ある音と共に紹介されました。ピッコロの紹介ではアニメの登場人物を連想したのか,会場からはくすくすと笑い声が聞こえました。その後,エロールの歌劇「ザンバ」序曲が演奏されました。このオペラ曲のストーリーは,イタリアの海賊ザンパがシチリア島の金持ちルガーノを誘拐し身代金代わりにその娘を要求。しかし、彼女の許婚アルフォンゾの苦心により、ザンパの思惑も水泡に帰してしまう、というお話で,その内容どおり,軽快で楽しい8分間の演奏でした。
休憩を挟んで,後半はバルトークのルーマニア民族舞曲「棒踊り」「飾り帯の踊り」「ルーマニア風ポルカ」「早い踊り」の短い曲4曲が演奏されました。この曲はテレビ朝日の「大改造!!劇的ビフォーアフター」の伴奏音楽に利用されていて,みんな聞いたことある馴染みある曲でした。
次は,アメリカの作曲家ルロイ・アンダーソンの代表作「ジャズ・ピチカート」という曲,すべての弦楽器奏者が弓の代わりに指で弦をつま弾く奏法という,交響楽団演奏ではあまりお目にかかれない演奏を楽しみました。続けてアンダーソンの「サンドペーパー・バレエ」が演奏され,打楽器パートの奏者が手にサンドペーパーをもって「シャカシャカ シャカシャカ」と掻き鳴らす音に,生徒たちは楽しそうに微笑んでいました。
指揮者体験コーナーでは,中学3年男子と高校3年女子の2人が挑戦し,2拍子でタクトを振る指揮に挑戦しました。指揮する生徒のテンポに合わせて,奏者のリズムも変わり,指揮者の大切さを体感したようでした。最後に,広島交響楽団の演奏する交響曲にアレンジされた校歌を生徒教職員全員で斉唱し,楽しい芸術鑑賞会が終わりました。クラシカルミュージックに興味がなかった生徒でも楽しめる構成でした。また,本物の交響楽団の演奏を生まれて初めて聞くことができて,感動した生徒もいました。直井大輔氏,広島交響楽団の皆様,どうもありがとうございました。
来年の芸術鑑賞会は,さてさて何でしょうか? お楽しみに!