8月31日付でお知らせしている,平成30年広島県青少年交流団四川省派遣事業(8/1~8/6)及びグアナファト州青少年交流派遣事業(8/7~8/17)に本校から派遣された1年生2名の報告レポートができましたので,ご紹介いたします。これで過去3年で本校から四川省には計10名,グアナファト州には2名の生徒たちが派遣されています。今回派遣された生徒だけでなく,武田生一人ひとりが来年以降も様々な国際交流に参加して,「真の国際人」に一歩一歩近づいてください。
中国に行き感じたこと 武田高等学校一年 為敷菜々子
私は、広島県青少年交流団四川省派遣事業に参加し、実際に自分の目で中国を見てきました。その中でも、特に印象に残っていることが二点あります。
一点目は、中国の都市が発展していることです。中国の町には高層ビルが立ち並び、ショッピングモールの中にプールや人工ビーチがあるなど、その規模の大きさに驚かされました。ショッピングモール内にプールを作るという考えは、日本人にはなく、中国人ならではのものだと思いました。また、買い物をするときは、ほとんどの人がスマートフォンを利用した電子マネーで会計をしており、キャッシュレス化の進んだIT国家だと感じました。さらに中国は都市が発展しているだけでなく、歴史とともに共存したところだと思いました。私が行った四川省には、多くの歴史的建造物や世界遺産があり、歴史とともに発展している都市でした。
二点目は、中国の方々の優しさです。中国では、現地の高校生や大学生と交流する機会がありました。彼らはとてもフレンドリーに話しかけてくれ、親切にしてくださいました。私は楽しい時間を過ごすことができ、たくさんの友達も出来ました。また、日本のアニメ文化について知っている人が多く、日本人の私はとても嬉しく感じたと同時に、私ももっと中国について知ろうと思いました。
私は今回中国に行き、中国の良さを自分の目で見てきました。今やマスメディアの影響で、中国に対して良いイメージを持っている人は多くはないと思います。しかし実際の中国は、美味しい料理があり、発展した都市で、何より優しい人々がいる、とても良いところです。中国に対するイメージが少しでもよくなるよう、中国に少しでも興味を持ってもらえるよう、今回自分が見てきたことをまずは学校などで、身近な人から伝えていこうと思います。
また、私の将来の夢は化粧品会社で働くことです。日本の化粧品は中国で人気があり、今後中国は日本にとって重要な取引先になるでしょう。私はその架け橋になれるよう、中国の良さや中国の方々の価値観など、今回学んだことを生かしていきます。
平成30年度グアナファト州青少年交流派遣事業報告書 武田高校1年 當銘花奈子
私がこの派遣事業に応募した理由は、メキシコの食文化に触れてみたいと思ったからです。私は以前オーストラリアに行ったことがあり、その時に海外の食文化に興味を持ちました。何故なら、私たちが普段食べている物とは全く違っていたからです。食文化は1番身近に感じることができる文化の違いであり、そしてその国の特徴が一番現れるものだと思っています。私はこのメキシコ・グアナファト州で過ごした11日間で、たくさんの面白い食べ物、食習慣に出会う事が出来ました。特に面白いと思ったのは、フルーツにチリをかけて食べる料理です。辛いものが有名なメキシコならではのものだと思いました。また、私はホームステイの際、ホストファミリーでメキシコの家庭料理を教えてもらいました。Chilaquiles (チラキリス)というトルティーヤを使った料理でした。これもやっぱり辛かったです。この時に家庭料理を教えてくれたのは、私のホストファザーでした。主に女の人が料理をするという日本の習慣とは違い、男の人も女の人も同じように家事をするというのは、私にとってとても新鮮な事で文化の違いを感じる事ができました。
私はメキシコで過ごした中で、メキシコの人の暖かさに触れることが出来ました。私たちがグアナファト州で過ごす時に、スペイン語から英語へ通訳をしてくれた現地の学生ボランティアの方がいるのですが、その方たちが本当にフレンドリーでした。私は英語が得意ではなく、英語を聞きとることも話すことも一苦労だったのですが、私が分かるように簡単な英語にして話してくれました。また現地では移動が多く何時間もかかることがあったのですが、その時にも話が尽きないように色々な事を話したり、音楽をかけてみんなで歌ったりなどメキシコ人の陽気さを感じることができました。また、学校訪問で現地の高校生や大学生と交流する機会があり、その際には日本の文化についてたくさんの質問を受けました。遠く離れた国なのに、たくさんの人たちが日本に興味を持っていることは本当に嬉しかったです。グアナファト州で出会った人はみんなフレンドリーで優しい人ばかりでした。もう一度メキシコへ行き、彼らと再会したいです。
今回一緒にグアナファト州へ派遣された他校の高校生の皆さんとは、この11日間でとても良い関係を築くことが出来ました。この3人だからこそ、このような素晴らしい旅ができたと思います。最後になりますが、このような素敵な人生経験をさせてくださった湯崎知事を始め、引率者の方、県職員の方々、グアナファト州職員の方々に本当に感謝申し上げます。この旅での経験は私の心に一生残るものです。このグアナファト州青少年交流派遣事業に参加できたことを本当に嬉しく思います。