２学期も残りわずかとなった１２月１８日（日）、フィールドトリップの新企画が行われました。戦時中の広島・呉が舞台で現在公開中の話題のアニメ映画「この世界の片隅に」を、ロケ地である呉市の映画館で鑑賞し、実際に舞台となった場所を散策するツアーです。参加した生徒は中１〜中２の６名。まず、呉駅から出発し蔵本通りを北上、劇中で主人公すずとその夫周作がデートする小春橋を見学、そのまま呉ポポロへ。鑑賞後は、新しくなった呉市役所のロビーに展示されている映画の背景画の原画を鑑賞。中央公園で休憩がてら、監督や主人公すずの声を演じたのんさんも食べたという呉名物福住のフライケーキを食べて、一路三ツ倉へ。その後、さらに灰ヶ峰に向かって進み、昔、武田中高の前身、呉中高のあった長ノ木のトンネルを抜けて本通り７丁目まで歩きました。実際に劇中に登場していた千福酒造と福屋の跡を横目に本通りを南下。最終的には眼鏡橋まで下り、当時下士官集会所のあった美術館通りの入口から旧海軍病院前の階段（現在の呉国立医療センター）を臨み、呉駅で解散となりました。

　実に遠足並みの距離を歩いた生徒達はさすがに脚にこたえたようでしたが、呉の大空襲で焼け野原となった旧市街地に思いをはせながら、映画の余韻を噛み締めて歩き、すずたちが生きた７１年前の「この世界」は自分たちが生きる現在の「この世界」と地続きであることに気づいたようすでした。今後、それぞれの感想レポートを校内に掲示する予定です。