2026年9月25日(金)、高校3年3組・4組の生物選択者を対象に、豚の眼球の解剖実験を行いました。
現在、高校3・4組の生物の授業では、神経系や刺激を受け取る受容器、反応を引き起こす効果器について学習しています。今回の実験は、基本構造が我々ヒトの眼球と似ている豚の眼球を解剖することで、事前に学んだ眼球の構造や機能について、実物を観察することで理解を深めることを目的に実施しました。
生徒たちは、中学校の理科でも眼球の基本的な構造を学び、高校ではさらに詳しい知識を身につけています。しかし、実際の眼球を手に取り、その内部構造を観察する機会はなかなかありません。これまでにも解剖実験を含む様々な実験観察に取り組んできた生徒たちは、今回も落ち着いた様子で、集中して解剖と観察を進めていました。
実際に触れることで得られる新たな発見
特に生徒たちが苦労したのは、眼球の白目にあたる強膜の切開です。強膜は想像以上に厚く丈夫で、解剖ばさみでも容易には切ることができません。その硬さを実際に体感することで、強膜が眼球の形状を維持し、内部を保護する重要な役割を担っていることを実感できました。
また、眼球から取り出した水晶体は、まるで美しい水晶玉のような透明な形をしていました。水晶体の周囲にある毛様体や、水晶体を支えるチン小帯の構造を確認するとともに、水晶体を新聞紙の上に置くと文字が拡大して見えることも観察しました。教科書で学んだ水晶体のレンズとしての働きを、自分たちの目で確かめることができました。
さらに、角膜や虹彩、網膜などの構造を観察し、眼球の内側にある黒い脈絡膜についても確認しました。実物に触れながら、それぞれの構造が視覚の成立にどのように関わっているのか、既習の知識と照らし合わせながら理解を深めました。
机上の学びを実体験へ
今回の実験では、どの生徒も手際よく解剖を進め、これまでの実習を通して解剖技術や観察力が着実に向上していることも感じられました。知識として理解していたことを実物で確認し、時には予想と異なる感触や構造に驚きながら学ぶ姿が印象的でした。
武田中学校 高等学校の理科では、今後も実験・観察を積極的に取り入れ、教科書で学んだ知識と自然の事物・現象を結びつける機会を大切にしていきます。実物に触れ、自ら観察し、考える経験を通して、生徒たちの科学的な探究心をさらに育んでいきたいと考えています。



