2025年4月23日(水) オーストラリア・シドニーにあるKnox grammar school(ノックスグラマースクール)の生徒たちが来校し、国際交流を行いました。
まずは本校の学生食堂にて、ノックスの生徒たちに日本の学食を体験していただきました。Global Studies course(GSコース)の1・2年生が食券の買い方やメニューの説明を英語でサポートし、昼食中は互いに会話を楽しみながら、和やかな雰囲気の中で交流が深まりました。
昼食後は「スピードデーティング」というアクティビティを行いました。生徒たちは向かい合って座り、2分間の間にできるだけ多くの質問を交わし,時間がきたら隣の人と新しい会話を繰り返しながら、お互いを知る時間を持ちました。英語と日本語だけでなく、ジェスチャーのみで会話する回や、中国語・フランス語での挑戦もあり、多言語・多文化交流を実感する貴重な機会となりました。特に中国語のセッションでは、中国出身の生徒や中国語を学んでいるGSコースの生徒が中心となり、盛り上がりを見せました。
午後には、日本文化体験として茶道を体験してもらいました。茶道部の生徒が英語で説明を行い、ノックスの生徒たちは実際に茶筅(ちゃせん)を使ってお茶を点てる体験をしました。少し難しそうにしながらも、茶菓子のもみじ饅頭と一緒にいただいた抹茶の味を楽しんでいました。また、端午の節句にちなみ、折り紙で兜を折りブローチにするアクティビティや、折り鶴を折る時間も設けられました。日本語を教えられているアンドリュー先生は、なんとカンガルーの折り紙を披露し、その見事な仕上がりに驚きと歓声が上がりました。
続いては剣道体験です。剣道部によるデモンストレーションを見学した後、体験してもらいました。迫力ある「面」や「胴」の打ち込み、掛け声に最初は驚いていた様子でしたが、すぐに興味津々の表情になっていました。竹刀を持っての素振りやすり足練習、さらにはすり足リレーなど、みんなで楽しく体を動かしました。実際に剣道着を試着する生徒もおり、日本の武道文化を身近に感じる時間となりました。
その後は、日本の学校生活の一環である「掃除」を体験してもらいました。伝統的な雑巾がけも行い、日本ならではの文化に触れてもらいました。
放課後は、書道部・競技カルタ部・茶華道部に分かれてのクラブ体験を実施しました。
書道部では、顧問の沖先生が一人ひとりの名前に漢字を当て、意味を説明した上で筆を取り、自分の名前を作品に仕上げました。
カルタ部では、言葉の壁を感じつつも、徐々にルールを理解し、大いに盛り上がりました。
華道部には外部講師の先生をお迎えし、本格的な生け花を体験してもらいました。完成した作品からは、それぞれの個性が表れており、作品づくりの楽しさを実感する時間となりました。
どの活動でも本校の生徒たちは積極的にサポートし、自らの活動を楽しそうに紹介する姿が印象的でした。文化を超えた交流を通じて、お互いにとって非常に有意義な一日となりました。
本校の卒業生の中には、高校時代に出会った海外の友人との交流を今でも続け、大学生になってから実際にその国を訪れるケースもあります。本日の出会いが、未来へとつながる友情のきっかけとなることを願っています。
武田中学校高等学校は、今後も海外からの来訪者を積極的に受け入れ、私たちにしかできない国際交流を実施してまいります。