2024年2月16日 Global Studies Course(GSコース)2年生は平和学習の一環で大久野島を訪れました。今回のフィールドトリップに向けて、戦時中、秘密裏に毒ガスが製造されていた、地図になかった島として知られる大久野島について学習してきました。フェリーを降りてすぐにたくさんのかわいいウサギたちに迎えられ、楽しい気持ちになりましたが、島の奥に進むにつれて、事前学習で映像で見た、終戦時に毒ガスを隠した防空壕の跡が現れて、特別な島を訪れていることを認識しました。本日は長年に渡り、ガイドとして大久野島の歴史や平和の尊さを多くの人々に伝えてこられた新本直登様にご同行いただき、詳しく解説していただきました。
最初に訪れた毒ガス資料館では、当時働いておられた工員の方々がどんなに過酷な状況にあったのか、化学兵器の恐ろしさや残虐さを映像や写真とともに解説していただきました。過去の過ちの解説とともに新本先生の平和のメッセ―ジが優しく語られ、生徒の心に響きました。「大久野島や世界で行われたことを自分事として考えてください」「毒ガスの製造および使用は過去の歴史ではなく、今も起こり得ること。危機感をもたなければならない」というメッセージは印象深かったです。その後、島を歩きながら様々な解説をしていただき、最後は発電所を訪れました。ここは毒ガス製造のための電力源だったそうですが、終戦間際は女子動員学徒によって風船爆弾が製造されていたそうです。当時、同世代の人々が厳しい環境で労働に従事していたことに思いを巡らせました。
私たちは大久野島に関する学びを今回限りのことにせず、引き続き理解を深め、活動を展開していきたいと思います。