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【中学SDGs学習】大学の先生に聞いてみよう

投稿日:2022年9月24日 更新日:

9月24日(金)中学主催SDGs学習「大学の先生に聞いてみよう」を実施しました。今年で4年目を迎え,毎年SDGs17のゴールを6つずつ取り組んできました。今年度は以下の6つの研究をしてきました。

SDGs No.2「飢餓をゼロに」のグループは、広島国際大学健康科学部の山口光枝先生をお招きして、飢餓の現状や廃棄ロス問題についての提案などを,国内・国外のデータを用いて講義をして頂きました。グループワークでは、SDGsの17項目を4つの視点で分類する方法や、ハンガーマップを見て世界の飢餓の現状を学び、とても有意義な時間となりました。

SDGs No.5「ジェンダー平等を実現しよう」のグループは、広島修道大学人文学部の河口和也先生をお招きし、日本におけるジェンダー格差や差別などの問題についてお話していただきました。生徒達自身の「性」に対する潜在意識を考え直すきっかけとなりました。様々な角度からの質問や疑問にも真摯に答えていただき、非常に有意義な時間となりました。

SDGs No.9「産業と技術革新の基盤をつくろう」のグループは、県立広島大学大学院総合学術研究科の甲村浩之先生をお招きして、日本における SDGs No.9 の目標において、日本に課題はないのかをテーマに、農業における技術革新についてや広島県の植物工場の取り組みについて講義を受けました。テーマの関係上、工業における最新テクノロジーについて調べている生徒が多い中、農業においてこのような取り組みが身近で行われていることに驚きながら、視野を広げ学ぶことができました。

SDGs No.11「住み続けられるまちづくりを」のグループは、県立広島大学大学院総合学術研究科から小林謙介准教授を招いて、建設物と環境負荷の関係に関する講義を行っていただきました。環境負荷の低減について考えるとき、私たちは省エネや節電など、実際の生活のなかでどうするかを考えがちですが、実際には、ものの製造や廃棄、住宅の建築や解体の際におこる環境負荷まで考える必要があり、それを数値化するLCAという手段があることを学びました。

SDGs No.14「海の豊かさを守ろう」のグループは、広島大学大学院先進理工系科学研究科から作野裕司先生をお招きして、海洋プラスチックの講演をしていただきました。南極でマイクロプラスチックを含んだ生物が見つかっていることや海洋ゴミを見つける新しい手段等を学び、今後どのように海洋ゴミを減少し、ゼロにしていくか考えるきっかけになりました。

SDGs No.16「平和と公正をすべての人に」のグループは、叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部ソーシャルシステムデザイン学科の長岡さくら先生をお招きして、法という視点からの平和についての講義を受けました。Mentimeterを用いて生徒の意見を集約し、生徒一人ひとりの意見に対して丁寧な指導をしていただきました。平和というテーマを法という観点から考えられる良い機会になりました。専門的な話を分かりやすく聴くことができ、生徒たちにとっても充実した2時間でした。

以下生徒たちの感想です。
・SDGsの17の目標が4つにグループ化されることを初めて知り驚きました。一人当たり1日お茶碗1杯分の食品ロスをしていることを知り、おどろきました。少しでも食品ロスを減らすため、好き嫌いをしないなどコツコツ頑張りたいです。(飢餓をゼロに・中1)
・私がジェンダー平等のことでびっくりするくらい知らないことがいっぱいありました。日本は世界と比べて男女の格差が激しいこと,男女の格差が小さいほど(国が負担してくれるため)税金がかかるなどを学びました。                         (ジェンダー平等を実現しよう・中1)
・農業者の高齢化は知っていましたが、それに向き合いながらもSDGsにかなったメソットを模索されているのが何となく分かる講義でした。特にいろんな企業と協力されているのが、スマート農業などの欠点を埋めてきているのも凄いなと思いました。(産業と技術革新の基礎を作ろう・中2)
・「CO2削減してます!」とPRしてる製品でも、製品をつくる過程で多くのCO2を排出してしまってたら、結果的に地球温暖化は進んでしまう。使う過程だけでなく製作過程でのCO2削減も課題であるという事がわかった。また,CO2の排出量を数値化することでいろいろな環境への影響を分析が可能な事がわかった。(住み続けられるまちづくりを・中3)
・海のプラスチックごみについて、魚がマイクロプラスチックを飲み込むとある程度消化されるが残るものもあり,その魚を食べると人間にも影響があるなどたくさん知ることができた。実験はかなり面白かったので、大学進学の1つの候補として考えてみたいと思いました。(海の豊かさを守ろう・中3)
・平和と法律の話でした。法律との関係ってあまりないと思っていましたが、公平で平和な裁判をするには、法律は必要不可欠であることが分かりました。裁判は日本だけでなく、国境を跨いで国と国で争うこともあることが分かりました。(平和と公正をすべての人に・中2)

6人の先生方お忙しい中,本校のSDGs教育に携わっていただきましてありがとうございました。10月21日(金)にはそれぞれのグループで半年間研究してきた成果をプレゼン発表し,代表者が10月28日の参観日で披露させていただきます。

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