1年半かけて色々と準備をしてきたAloha Study Tour 2019もいよいよ佳境を迎えました。それぞれの生徒たちがこの研修を通じて様々なことを学んでくれたことと思います。では,現地からのレポートをどうぞ。
8月2日(金)
LCCでの最終日、そして最終プレゼンテーションの日が来ました。生徒たちは、日本で事前学習やハワイの方々へのインタビュー,関連施設訪問を通して各自が興味を持った分野について学んできました。プレゼンテーションの内容は、「食文化について」「沖縄とハワイの比較」「ハワイ語とアイヌ語」「移民の文化」など多岐に渡りました。
今回は基本的に台本を読むようなプレゼンは禁止ということになっていました。ほとんどの生徒がメモを一度も見ずに、前を向いて堂々と英語で10分近くプレゼンテーションを行いました。お世話をしてくださったLCCの先生やスタッフの方々からも「高校生とは思えないクオリティの高さだった。」と褒めていただきました。プレゼン終了後には、研修の修了証を各自いただき,記念撮影を行いました。
毎日通ったキャンパスとお別れと思うと少し寂しいですが、達成感溢れる表情をしている生徒を見ていると、とても誇らしく感じました。授業をしてくださった先生方、そしてスタッフのみなさんに心より感謝いたします。
8月3日(土)
クアロアランチでの環境学習とボランティアのために出かけました。ハワイ滞在中に、授業や博物館などでハワイ先住民がどれほどに自然を大切にして来たかを学んできましたが、それを肌で感じるのが目的です。
クアロアランチは、映画「ジュラシックワールド」や「キングコング 髑髏島の巨神」のロケ地として観光でも人気の場所ですが、オアフ島北東部の豊かな自然が残っており環境学習プログラムも提供しています。ハリケーンの接近で実施が危ぶまれましたが、生徒たちの日頃の行いの良さのおかげか、ほとんど雨も降らず実施することができました。
クアロアランチ到着後、スタッフからハワイ先住民にとってKalo(タロイモ)がどれほど大切かの説明を受けました。博物館やLCCでの授業で学習していたので、英語による難しい単語も出てくる説明でしたが、生徒たちはうなずきながら集中して話を聞いていました。
ちなみに、Kaloは神様の子供の化身として大切にされてきた食べ物です。そのKaloの畑の世話を生徒たちは任されました。裾をまくり上げ、泥が跳ねるのも気にせず、雑草を引き抜き,水路を綺麗にしました。都会の高校生や大学生だと泥に手を入れるのに抵抗感があり、全く作業が進まないこともあるそうですが、武田高校が日頃から自然に囲まれているおかげか、生徒たちは積極的に環境保全活動を行うことができました。
8月4日(日曜日)
それぞれのホストファミリーに送られて,ホテルに全員到着しました。3週間ホースステイでお世話になった家族と別れのハグをして,再会を誓う生徒もいました。それぞれの環境の中で,生徒たちに対して精一杯のおもてなしとお世話をしていただいた各ホストファミリーの皆さんには心より感謝いたします。
さて,3週間に亘るLCCでのハードな研修を終えた生徒たちにとって,待ちに待ったワイキキでのご褒美についてご報告します。
1日目は、各自がお土産などショッピングをしたり、ワイキキビーチで泳いだりしました。ホテルで休憩した生徒もいましたが、元気ある生徒たちと写真係の私はダイヤモンドヘッドにも登りました。思っていたよりもタフな登りで、私を含む数人は息絶え絶えに登頂に成功しました。キツイことを達成した後には、素晴らしい景色と達成感が我々を待っていました。
夜は外食の予定でしたが、各自お気に入りの食べ物を持ち寄り,全員で研修打ち上げポトラック・パーティーをすることになりました。LCCの先生方からも、「みんな仲良しだね〜」と何度も言われましたが、本当に仲良しです。そして、私も誘ってくれる心の優しい生徒達です。
2日目は、眠い目をこすりながら早起きして、クアロアランチでのアクティビティーに出発しました。午前中は乗馬、午後にジップラインを体験しました。大雨の中,映画のロケ地になっている綺麗な谷を飛び越えました。大きな声で叫びながら、楽しんでいました。
さて、明日8月7日(水)いよいよ帰国となりました。「日本帰りたくない、でも帰りたい。」そんな複雑な気持ちを抱きながら,この研修での思い出を胸に日本へ向けて飛び立ちます。
8月8日(木)
現地時間8月7日(水)予定時刻より約1時間遅れでD.イノウエ国際空港(ホノルル)を出発して,無事羽田空港に到着しました。あとは国内線に乗り継いで家族が待つ広島へ…のはずが!!
預け荷物の一部が行方不明で,手続きをしていたら乗り継ぎ便に間に合わず,結局東京にもう一泊して翌9日(金)朝の新幹線で帰広となりました。新幹線の到着に合わせて,お盆休み直前の平日にお忙しいところ保護者の皆様にもJR東広島駅までお迎えに来ていただき,解団式を行うことができました。最後の最後でロストバケッジという貴重な経験も積むこととなり,思い出深い4週間のAloha Study Tour 2019は幕を降ろしました。
この研修を成功させたGS1期生12人一人ひとりのこんがりとハワイ焼けした顔は,とても頼もしく見えました。2学期から更に具体的な目標を掲げて,邁進してくれることでしょう。
Mahalo, Hawai’i!(ありがとう,ハワイ!)
We couldn’t have completed this program without all the related staff and family memebers. Aloha au ia’oe.
(関わったすべての人々と家族がいなければ,私たちはこのプログラムを成功させることはできなかったでしょう。 愛を込めて)