Aloha Study Tour 現地13日目の様子をお伝えします!
今日はパールハーバーに浮かぶアリゾナ記念館と戦艦ミズーリを訪問し、平和学習を行いました。アリゾナ記念館は1941年12月7日(ハワイ時間) に日本軍の攻撃によって軍艦アリゾナが沈没した場所とその周辺に 作られた場所です。生徒たちは入場するとまず写真等を見るために資料館に行きました 。映像や写真などを見ながら、ここで何があったのかを生徒たちは学び ました。真珠湾攻撃は1回ではなく,第1陣の後, 30分をあけて2回だったという史実も学ぶことができました。
次に、アリゾナ記念館へ渡るボートに乗る前に、スクリーンシアターに入りました。そこでまずガイドさんから説明を受けました。説明のあとは「 真珠湾攻撃がなぜ起こったのか,なぜ真珠湾だったのか」 という映像を見ました。その後、映像を見終わるといよいよアリゾナ記念館へ渡るボートに乗り込んでアリゾナ記念館に向かいました。そのボートの中で,「メールや音楽, 笑ったり大声で話したりするのは控えてください。私たちが今から行こうとしている場所、戦艦アリゾナのことを考えてください。ここには未だに1,174人の海軍兵士が戦艦アリゾナと共に眠っておられます。 彼らに敬意を払ってください。」 というガイドさんの言葉が生徒たちの心にも強く響いたようで、みな顔つきが変わりました。
アリゾナ記念館から海面を望むと、そこには沈没した軍艦アリゾナから未だに漏れ出す油が75年以上たった今でも漂っていました。その光景に生徒たちは日本軍が真珠湾攻撃行った事実を真摯に受け止めていたようです。特に、広島で育ったこの生徒たちはきっとヒロシマとハワイで感じたことを彼らの言葉で周囲に伝えてくれることでしょう。
アリゾナ記念館を後にし,戦艦ミズーリに行きました。軍艦ミズーリと言えば, 日本が東京湾で降伏調印を行った軍艦として、よく知られています。日本人向けガイドのジャスティンさんに船の中を案内していただき、非常に詳しくを説明していただきました。例えば、戦艦ミズーリが1999年から真珠湾に係留されている理由です。 真珠湾は第二次世界大戦が始まった場所です。 その真珠湾に戦艦ミズーリを持って来ることで,第二次世界大戦が始まった場所でもあり終わった場所にもなります 。
神風特攻隊の飛行機が衝突した場所, その飛行機に乗っていた特攻隊員の遺体を水葬した場所,マッカーサー陸軍元帥が調印式の時に行った演出など知れば知るほど興味深 い場所だと思いました。ガイドをしていただいた後は, 実際に軍艦ミズーリの艦内に入り、色々と探索をしました。 当時はエアコンがなく,どれだけ暑い船内だったのだろうかと生徒た ちと話しながら艦内を散策しました。
<生徒たちの感想をご紹介いたします>
①アリゾナ記念館
「サウザー先生が原爆ドームを見て感じたように、わたしも見学していて、『自分はここ にいたらいけないんじゃないかな』と思う時もありました。でも、 大事なのは、昔の日本やアメリカ、また他の国々が起こしてしまっ た歴史上の悲惨な事実を知り、2度とこのようなことが起こらない ようにする事だということを改めて感じました。」<M.T.>
「今日アリゾナ記念館を訪れて、そしてアリゾナ号を見て持った感情は 複雑なものでした。約76年前、 日本兵達もアメリカ兵たちも自分の信じるもの、守りたいもの、そ して国のために闘ったということを改めて感じさせられました。沈んだアリゾナは戦争の愚かさ、悲惨さをその身を持って教えてく れました。人間は失敗する生き物ですが、大事なのはそこから何かを学ぶこと だと思いました。今日見た沈んだ船体、流れ出る重油、資料の数々を生涯忘れるこ とはないと思います。」<K.S.>
②戦艦ミズーリ
「戦艦がそのまま残っていてすごいと思った。(大砲の) 命中率100%なのも話を聞いて驚いた。 戦艦の中のキッチンやベット、コンピュータがあってすごく便利だ なと思った。」<H.D.>
「ミズーリ号では、船内を見学した。以前までマッカーサー元帥のイメージはあまりよくなかったけど、と ても親日家ですごく優しく、彼は日本の男女平等社会を導いたとされている。船 内は、当時のものを再現したディスプレイがあり、とても分かりや すかった。いくら戦艦が大きくても、そこでの暮らしは大変だなと 思った。また、ミズーリ号の床は大砲を打った時の静電気や火を防ぐために、特 殊な木を使っていて工夫がみえた。」<A.S.>
戦艦ミズーリを後にし,
さて,ホストファミリーと過ごせるのも明日の正午までです。日曜日はそれぞれホストファミリーに送ってもらい, ワイキキへと向かいます。ここまで生徒たちはLeeward Community Collegeで 授業を受けたり,校外学習をしたり、プレゼンテーションを発表したりと非常に頑張りました!いよいよ明日からの2日間はご褒美のワイキキ観光とサンドバーツアーが待っています。思い切りハワイを楽しんでくれるでしょう!!