5月29日(金)にベネッセコーポレーションの小杉祐介先生を講師としてお招きし,5時間目は高1生を対象に,「希望進路実現に向けて」と題して,基本的な学習習慣の確立を果たし,着実に学力を伸ばしていくための勉強方法についてお話をしていただきました。
まずは,基本的な学習習慣を確立させ,しっかり集中して学習に取り組める高校生になるために,「30分の我慢、1週間の継続、3点固定,3回の復習」が大切であると説明されました。「最初は難しいけれど、30分我慢して継続できたら,その後60分間は高い勉強効率を持続でき,1週間継続することでその後も続けて取り組むことが楽になる。」その積み重ねが集中して学習できるようになるために必要であると知り,具体的な継続目標を立てやすくなったことと思います。
その一方で,学習への集中を阻む良くない学習習慣・生活態度についてもご説明いただきました。次の項目で3つ以上チェックが入った場合は成績が伸び悩みがちであるとのことです。
- 毎日見逃せないテレビ番組がある。
- 深夜のスポーツニュースを何度も観る。
- 「ながら勉強」(テレビを観ながら,音楽を聴きながら)をしている。
- 休日は昼まで寝ている。
- LINEやメールをよくする。
- 部活が忙しく勉強どころではない。
- 机の上が散らかっている。
- 30分以上、机に向かうと気持ち悪くなる。
- 苦手科目は勉強していない。
- 定期試験は2,3日前から対策を始める。
特にスマホ・携帯電話に関しては,せっかく30分継続して勉強効率を高めても,その時点で友人とLINE・メールのやりとりをしてしまったら,その後の勉強効率を下げることになるとのことで,十分に気を付けたいものです。
さらに進研模試の分析から,高1の7月から11月にかけて予復習をきちんとして学習習慣を確立させ成績を伸ばすことができた生徒は,その後も順調に受験学力を伸ばしていけるけれど,逆にこの期間をいい加減に過ごしてしまった場合には,挽回のために大変な努力が必要になるという傾向について伺いました。まだまだ受験は先のことと思いがちでしたが,実はこれからが正念場であると知り,平素の授業や予復習,定期試験を大切にし,持続を図ることの大切さを改めて知ることができました。
続けて6限目には,高2生に対して同じく小杉先生に進路講演会をしていただきました。
大学入試問題の実に5割から6割が基本問題であること,そして6割ができれば合格となる大学が多いことなどの説明を受けて,基本の徹底を図ることの大切さを改めて実感することができました。
また,基本を定着させるためには,毎日の授業や予復習を大切にすること、定期試験や模擬試験の復習をしっかりすることが不可欠になります。そうした学習を支えるツールとして,模擬試験の見直しや次回模擬試験の具体的な目標設定をはじめとするベネッセのデジタルサービスの様々なコンテンツについてご紹介いただきました。何事にも積極的な本校の高2生たちは,従来の資料だけでなくこうした新しいツールもそれぞれの進路実現を支える力としてしっかり活用してくれることと期待しています。