ブルネイ派遣プログラム第4日目にしてついに、このプログラムの大事な目的の1つである“日本の魅力の発信”と“ブルネイの社会・文化事情などへの理解”を深めるため、地元のリンバ高校への訪問を行いました。
まずは8時30分からの朝礼に参加しました。校長先生の挨拶に先立って行われる、多数のイスラム教のお祈りの様子を見ることができ、日本との宗教・文化の違いを改めて感じることができました。
そしてついに、派遣が決まってから半年近く準備を重ねてきた“日本の魅力を発信”するプレゼンテーション「武田高校の紹介」「広島の紹介」「日本文化の紹介(最新の文房具)」「剣道の実演」「巫女舞の実演」を行いました。緊張感高まる中、各自が担当して練習を重ねてきた成果を発揮できていました。その姿を目の当たりにし、生徒たちがひと回り大きくなったような気がします。
プレゼンテーション終了後は、バディ(生徒についてくれる現地の生徒)とともに、それぞれが分かれてバディの授業に参加しました。体育の授業であったり、英語の授業であったり・・・・。
昼食後はリンバ高校側のプレゼンテーションが行われました。そこでもバディとともに「Pasang」「Simban」「Congkak」と呼ばれるゲームや「Kuih Cacah」「Kuih Penyaram」と呼ばれるお菓子作り、「Kite Flying」と呼ばれる凧揚げに参加しました。生徒たちは午前中の緊張感から解放されたこともあって、積極的にバディとの交流を深め、最後は別れを惜しみお互い泣く子が出るなどリンバ高校を離れる時間が30分近く遅れるほどでした。
最後にもうふたつ付け加えなくてはならないことがあります。ひとつはブルネイの人々の「おもてなし」の素晴らしさです。昼食以外に午前と午後に1度ずつ間食が用意されていました。昨日の教育省でも表敬の後,間食が振る舞われました。そしてもうひとつは、人生最大の「モテ期」が訪れている男子生徒がいることです。まるでアイドル並みに一緒に写真に写ることを求められ、行列ができていました。
◎生徒のコメント
〔Iさん〕自分の英語が通じるか不安でしたが、お互いに歩み寄りながら最後はハグをして別れを惜しむほど仲良くなれました。このつながりを帰国しても続け、日本とブルネイの更なる異文化交流ができればよいと思います。
〔Nさん〕新宮神社の方に教えていただいた「浦安の舞」をブルネイの方に見せると、ブルネイの方は興味を示してくれた。日本の舞の美しさが伝わっているといいな。