2015年に第1回を開催してから毎年開催してきた異文化理解フォーラムですが、7回目の今回はアフガニスタンを対象国にして、アフガニスタンの素晴らしい文化や自然について理解を深めることを目指して2022年6月18日に実施しました。幸運にもアフガニスタンコミュニティから10名ものご参加をいただくことができました。またインターアクトクラブ外の一般生、OB・OG、留学生、および保護者、そして他校インターアクトクラブから如水館高校さんと英数学館中学校高等学校さんがご参加くださいました。
前半部は、アイスブレーキングに続き、インターアクトクラブが約一年かけて積み上げてきた研究成果のプレゼンを行いました。それに続いて本日のゲストスピーカーであるMariamさんとNishatさんからアフガニスタンに関するプレゼンテーションをいただきました。風土や日常生活、食文化、訪れるべき名所等のお話があり、インターネットでは知ることのできない多くのことを学べました。
そして昼食にはアフガニスタンの伝統料理であるPalauライスとFilmiを試食しました。
Palauライスはニンジン、レーズン、マトン(羊肉)を使うピラフのような料理であり、フィルミはカルダモンというスパイスを用いたプリンのようなデザートです。料理チームはアフガニスタン人のお母さん方から午前中にご指導いただきながら調理実習をしましたが、インターネットから得られるレシピとは全く違う作り方であり、大変貴重な経験となりました。
午後のアクティビティは5つのグループに分かれて活動を行いました。午前中に学んだことやアフガニスタンに対して持っていたイメージの変化、更に深めたいこと等をディスカッションしました。また各グループにアフガニスタンの方に入っていただき質問にお答えいただきました。
最後に各グループディスカッションの内容を全体で共有しましたが。
・メディアから伝えられる情報からアフガニスタンにはテロリストや戦争といった暗いイメージがあったが、今日のフォーラムを通してアフガニスタンの人々の温かさや国の素晴らしさを知り印象が全く変わった。
・1つの国でも複数の民族が存在し多くの言語が使われていることを知り驚いた。
・アフガニスタンと日本ではHospitalityの 面での共通点があり親しみを感じた。
・日々当たり前のこととして学校に通えていることが幸せであることを考えさせられた
など前向きな感想が多く聞かれ、今回のイベントが参加者にとって意義あるものになったと確信しました。
また、アフガニスタン人コミュニティのメンバーもこのイベントを楽しんでいました。参加者のシャムズ・ウルハディさんは「広島に住むアフガニスタンの人たちの多くは、日本人と直接話をする機会がありません。自分たちの文化を伝え、日本の学校を訪問する機会を得たことに感謝しています」と語ってくれました。
これからも更なる国際理解活動を展開していきます。